関節リウマチは痛みがなくなればOKではない
身体が痛い!痛みは、日常生活の質を下げてしまうだけではなく、不安を強くしてしまいますし、体力も消耗させてしまいます。
この痛みがなくなれば、心から安心し、その後は、痛みがあったあの辛ささえ忘れてしまいます。
しかし、痛みが無くなったからといって大丈夫ではない場合もあります。
その代表的な疾患が慢性関節リウマチです。
関節リウマチは、主に手先・足先の指の関節に痛み・腫れ・こわばりを引き起こします。
最近は、よく効く薬が出てきたので、昔みたいに指がぐにゃ~と変形してしまうことはなくなりました。
ですが残念なことに、この薬で思うように効果が出にくい方がいます。そのような方が、鍼灸を希望されます。慢性関節リウマチの施術では、関節の炎症を抑えて、痛み・腫れ・こわばりをなくすことが重要です。
しかし、もっと重要なのは採血の数値の安定です。
・RA因子
・CRP
・抗CCPR
・MMP3
これらの数値を正常値に安定させていくことが症状の再発・悪化を抑えていくことになります。そのため、このことはとても重要なことなのです。
しかし、来院される方の中には、このことを理解されてない方が多いのも事実です。採血の数値が安定していないのに、「痛みだけなくなればOK」と思っておられる方がいます。
確かに痛みは、日常生活での支障を引き起こし、不安が強くなります。その辛さからとにかく解放されたい!という気持ちはわかります。
しかし、鍼灸で痛みが消えたからといって、採血の数値が安定しなければ、症状の再発は遅かれ早かれ起こるのです。
よって、慢性関節リウマチに関しては、「痛みが消えればいいや!」という考えは間違っています。
そのため、施術する側が、わかりやすいようにしかっりと説明する必要があると考えています。