首の神経圧迫はどうなるのか?ー頸椎症性神経根症ー
首の骨による神経の圧迫によって、神経痛やシビレがでます。代表的な疾患として『頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)』があります。
頸椎とは、首の骨のことですが、首の骨の横から左右に神経がでています。この神経の出ている場所が、年齢と共に狭くなっていきます。そして、首から出ている神経は、徐々に、首の骨によって圧迫されていきます。ある時、この圧迫が原因で、腕や足に神経痛やシビレを引き起こします。これが、頸椎症性神経根症による神経痛、シビレの原因なのです。
そこで、よく聞かれることとして、「狭くなった場所は広がるの?」ということですが、残念ながら広がることはありません。
でも、ここで、一つ疑問が浮かびます。
『圧迫された神経はどうなるの?』という事です。狭くなった場所は広がらないのだから、ずっと辛い神経痛やシビレが続くのか…ということですね。
程度にもよりますが、大半の方は症状が改善されていきます。なぜなら、神経には、『環境の順応性』があるからです。通り道がせまくなっても、神経はその環境に順応しようとします。
また、神経痛やシビレがでる原因として、神経の腫れ、循環障害が原因ですので、基本的には、首の神経の血流を良くしていけば、症状は改善していきます。
そのため、神経の圧迫があっても、神経の腫れがなければ、神経痛やシビレは出ないということになるのです。ただし、症状の再発性ということを考えれれば、チョットした刺激が原因で症状が再発してしまうことは避けられません。
『首を後ろに反らす』『強く首を動かす』というような動作は避けるようにしていきましょう!